華頂短期大学附属幼稚園さま
感謝していただく
園長代理「大田木 裕子先生」
華頂短期大学附属幼稚園さまは、浄土宗総本山知恩院により昭和10年に開園した歴史と伝統ある幼稚園さまです。
今回は園長代理 大田木裕子先生にお話しを伺いました。
華頂短期大学附属幼稚園
法然上人の佛教精神に立脚した保育を 実践される華頂短期大学附属幼稚園さま。 隣接する華頂短期大学、京都華頂大学、 華頂女子中学校・高等学校とともに、 自然と文化に恵まれた京都東山の豊かな環境に 立地しています。
大田木先生、本日はお忙しい中お時間をいただきましてありがとうございます。本日はよろしくお願いいたします。
さて、弊社の給食を導入いただく前に、色々な給食会社を検討されていたとお伺いしましたが。
添加物や着色料を控えた食材を使うなど、食材に関しての配慮のある給食会社さんは無いかな・・・と常に考えていました。
赤ウインナーやキャラクターのついたカマボコを入れたりなど、見た目でかわいく作られる幼稚園給食を見かけることも多いですね。
そうなんです。あの赤ウインナーの色。心が傷んでました。
今年で本年に在職して8年目。富喜屋さんに変わって3年目。
小さな子供の食はとても大切なのでその間、常になんとかしたいと思っていました。
そんな中で当社をご利用頂いたきっかけは?
色々な給食会社から届く案内はずっと気にして見ていましたが、なかなかいい出会いがなかったんです。
そんな時に、富喜屋さんのチラシを見て「ここに一度来てもらって話を聞いてみたい」と連絡をしました。
ありがとうございます。私も初めてご訪問をさせて頂いた時、私たちの給食にたいする想いに共感を頂いているという事が、本当に嬉しかったのを覚えています。
さて、華頂幼稚園さまの保護者の方とお話をさせてもらい感じるのは、みなさんとても勉強されていますね。子供の食に興味を持ち、関心のあるお母さんが多いと感じるんですが。
全体としては、食に熱心な方が多いようです。保護者の方に食について話す機会を持つとすごく関心を持って聞いてくださいます。
ただ、その一方で、上にお子さんがいてバタバタとされてる方、仕事で忙しい方など、なかなかそこまで食にこだわることが難しい方もいらっしゃいます。
だから、せめて幼稚園の給食の時だけでも食に配慮のあるものを食べてもらえたらと思っています。
また、そのような給食を提供して、食について発信することで、少しでも食に関する意識が変わってもらえたらうれしいですね。
給食の導入前と比べて子どもたちに変化はありますか?
3歳ぐらいの子供たちでも骨のあるものを食べているようです。
先生たちに尋ねても「骨をとって」と言われることも、骨が刺さったいうこともなく特に苦労はないと聞いています。
この頃の子供は噛み切る力が弱いようですが、噛み切る力がなかった子も今は大きなものがお弁当に入っていてもがんばって食べている。給食に大きなものが入っていて、「小さくして」などと言う子供もいるようですがそれも経験だと思っているんです。
他の友達と一緒のものを食べることで励みになったり共有感を抱いたり、味わうことで、少しずつ子供たちも変わってきているようです。
大きいもの・骨のあるものもだんだん食べられるようになってきていますね。
お魚の骨や大きなものがお弁当に入っていると抵抗感がある・・・そんなお声をお聞きすることもあるので、そう言っていただけるとうれしいです。
家では食べやすく早く食べられる形にしてあることが多いので、給食で大きなものを食べるのはいい経験だと思っています。
お母様から、家でコーンやひじきなどの小さなものをお箸で掴むのもうまくなってきているとお聞きすることも多いです。
子供の成長にとって給食はいい機会になっているようです。
さて、先生が子供の食で一番大切だと思われることはなんですか?
感謝して戴くことです。
命の尊さを知って、素直に感謝して『命を戴く』ということを子どもたちに伝えたいですね。
園では、お野菜を栽培してみんなで戴いたりと色々な取り組みを行なっています。
先日はご家族に来ていただき、プールに放流した鮎を自分で捕まえその場で炭火で焼いて戴きました。
その時に保護者の方におたよりで、今回の「鮎を捕まえて食する」という体験を通して、『命を戴く』ということの大切さを親子で感じてほしいとお伝えしました。
『感謝して戴く』ということは、私たち大人にとってもとても大切な事ですね。
食べ物の廃棄が大変多いことが問題になっていますが、やはり私たち大人が食べ物に、そして食べられることに感謝するというこがとても大切だと思います。
これからも、子供たちのことを考えた給食をお届けできるよう頑張って参ります。
どうぞよろしくお願いいたします。本日は本当にありがとうございました。
こちらこそ、今日はありがとうございました。